ドナウ源流行

青空文庫ドナウ源流行をアップロードしました。

北杜夫の木精は自伝的要素の強いフィクションだけど、主人公がドナウエシンゲンを旅して、かつてここを訪ねた父の手記を引用する場面があって、この部分はおそらく実際の体験に基づいているのではなかろうか。茂吉が「僕は息のあるうちに二たび此処に来るようなことは無いと思った」というドナウの源流に立った息子の気持ちを想像してみるに、なかなかに感慨深かったと思う。


ドナウ河畔を散策しながら歌った出任せ歌になぜか天理教の「みかぐらうた」が出てきて意外だった。斎藤茂吉の中では「みかぐらうた」も浪花節だったのだろうか。

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